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自分を高める2つの概念(ちょっと方法論)
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「マニュアル人間が多い」
「みんな同じ事をアピールしている」
「自分の考えを持っていない」
・・・などなど。
どこかで聞いた事があるフレーズだと思いますが、他の人との差別化を
考える事は自己分析の1つです。
「私のしてきた事なんて、他の人もしてきています」
「何とか作ってみても、・・・なんか普通です」
自分に自信が持てなかったり、苦労の末、何とか作ってみても内容に
満足できなかったりする事も良くある事です。
自分をより良く見せる(伝える)事も、自己分析の1つと言う訳です。
差別化、そしてより良く「魅せる」ために強化する。
「差別化」と「強化」。
この2つの概念の説明と、アピールにどう活かすのかを
これから話していきたいと思います。
が、その前にこの作業だけはしておいて下さい。
1.自己観察で掘り起こした(思い出した)経験を用意する。
紙でも頭の中でもかまいませんが、自分の経験というものをまず用意します。
この辺は以前お送りした自己分析前編、後編というトピックを見てください。
アレが今回話している自己観察にあたりますので。
僕は書き出す事をお勧めしていますので、確認できませんが紙に書き出して
頂いていると思います(笑)
これがこれからの土台になりますので、できるだけ多くの事を掘り起こしておく
事が大切です。
ただ、作業中ですが、時折パッと思い出すこともあるでしょうし、
面白いアイディアが浮かぶかもしれません。
思い出した事については新たに加え、特にアイディアは大切にして下さい。
考えて考えた末に閃いた、「切り札」になりますから、それは(笑)
2.企業分析で把握した「問題」をピックアップし証明してみる。
次に企業分析で集めた、企業が抱える問題を用意して下さい。
全部用意してもいいですし、手始めに2~3つでも構いません。
まず問題を用意します。
そして、する事は至って凡庸です。
把握している問題に対して、「あなた自身の経験」を通じ、
対処、改善、解決ができる事を証明してみる。
これだけです。
最終的には集めた問題全部に行ってほしいんですけど、最初は時間を掛け
1つを作り込む感じで行ってみて下さい。
まあ証明というと身構える人がいますが、ようは他の人が聞いた時「納得」が
得られるように言葉を選んで回答を作ってみて下さい、という事です。
この辺の事は無料レポートに書いてありますので、少しでも悩んだり「?」と
感じるなら、3章の「5つの要素」という部分を読み返してみて下さい。
今なら、いろいろ気付く事が多いと思いますよ。
さて、この2つの作業は「アピール」を作っている事と同義です。
「御社の問題を解決できます」
よく聞くフレーズだと思いますが、この作業で出来上がるのがまさにこれです。
この作業をさらに突き詰めていくのが自己分析の肝であり、これから話すのは
その部分です。
ですから、この2つの作業はぜひ行ってからこの先に進んで下さいね。
それでは始めましょう。
「差別化」
他の人と差別を図る事は実際良く言われているので安易に考えているみたいですが、
軸が抽象的でイメージしにくいという問題があります。
何を持ってあなた自身と他人を分けるか?と言う問題です。
例えば、事務仕事を10年間していたとしましょう。
で、差別化を図って下さいと言うと、「いえ、みんなやっている事なので差別できる事が
ありません」と、出来ない理由を多くの人は思い浮かべます。
もしくは「職場の経理や管理に特化している」とか、「お客様のクレームに対して上手く
やれる」と言ったように、出来る事をアピールしようとします。
これは、できるか、できないか、で分けていますよね。
軸を「能力」でとっている訳です。
これでも良いです、他の人にガッツリ組み合っても勝てると言う自信がある人は。
ただ多くの人の傾向として、自分に自信がないので委縮しています。
僕なんかは自信が無い方なので、間違いなく委縮します(苦笑)
「他の人の方がもっと上だろうな~」と。
そうなると、もうまともな判断が出来なくなってしまい、差別化を図るよりも
自分自身に対して凹んでくる訳です。
これでは自己分析をする以前の話になってしまいます。
他にも軸として、「性格」「経験」「実績」などがありますが、どれも他人と比較して
良いか悪いかが明確に判断できる軸であり、普通は取ろうとしますね。
この結果は凹んで終わる、と言うのが概ねの傾向です。
すすから、できれば真っ向勝負は避けたいですよね。
ではどういった軸をとって考えれば良いのか?
それが「唯一性」と言う概念で、軸をとる事なんです。
面接は他人との勝負です。
ただし、それは心構えとして重要なんですが、実際の対策としては
「この人はAさんよりここが優れている」
とか
「この人は他の人より経験豊富」
など、他の人との優劣を比較されるようなアピールをするのではなく、
この人は「異質」もしくは「他の人と比べる事が出来ない」と面接官に感じさせる事
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の方が大切です。
少し分かりにくいかもしれませんが、ナンバー1番を目指すのではなくオンリー1を
目指すと言う意味です。
極端なイメージですが、勝負をしないで勝つ、みたいな・・・。
良さは分かるんだけど、他とはなんか違うから取り合えずキープ・・・みたいな
感じを狙う訳です。
言い方が少しいやらしいですが(苦笑)
多くの人が、他の人との優劣をガッツリつけようと悩みます。
それに対して自信があるのなら、問題はありません。
ですが、それで勝てるのは最も優秀な人材だけであり、凡人の僕らには
採用の壁が凄く高くなってしまいます。
だからこそ、真向でぶつかることは避け、他の人がアピールしない部分で
勝負をかける訳です。
目指すのは「出来る出来ない」という次元ではなく、「他にはない」という
次元であり、唯一という概念です。
これが他の人との差別化を図る時に、必要な考え方なんですね。
「唯一なんて・・・それこそできない」なんて思うかもしれませんが、意外に
そうでも無くてですね、優劣を考えるよりかなりハードルは下がりますよ。
先ほどのスペイン語の彼の場合なら、語学や接客のエキスパートのような
一分野だけで勝負しようとするのではなく、汎用性を兼ね備えた人であると
伝え、他の人とは違うとアピールしようとしました
多くの人は書籍などを参考にして、自分の強みをより強調させて面接官に
訴えようとします。
これは一般的なんですが、だからこそ面接官にとっては「またか」って
アピールなんですよ。
で、今回僕が企業分析から再三にわたって話してきた問題を意識したアピール
作りは、企業自体が今現在関心のある事に触れる訳ですから興味を惹き易く、
また他の人(マニュアル人間)が話さない新しい視点の発言として受け止められる
傾向がとても強いです。
グローバル化に向けて英語が必要になるとか、リーダシップはビジネスで必要だから
なんて思い込みをもとにアピールしているのではなく、企業に合わせてアピールを作る。
当たり前の事ですよね。
あなたの経験は企業の問題に対してどうアプローチする事が出来るのか?
こう考える方が、自分には無い能力を高めようとか、無理くり探すよりは
よっぽど簡単です。
彼の場合は、企業が抱える言語の問題を解決し、さらに販売、販促と言う面の
問題も解決できる人間だと伝える事で、他の人が「自分が素晴らしい」と叫ぶだけの
アピールよりも、面接官から見れば「今までにはいなかった人材だ」と感じて貰え、
適材適所な人材であると判断された訳です。
「こんな事で?」とか「そりゃオールマイティに何でもこなせる方が好まれる」と、
聞いてしまえば拍子抜けしたり当たり前と感じる事でしょうが、こんな視点すら
持たずに実際の対策は行われています。
何度も言いますが、「問題」に注目して対策を行えば良いんですよ(笑)
面接では他人より優れていると言わなければいけない。
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これは、ただの思い込みです。
確かに要素としては必要ですが、それよりも企業が抱える問題に対して
どういった事で唯一性を発揮できるか考えてみて下さい。
他の人が自分の能力を強化するのなら、こちらは今現在の企業の抱える
問題に対して、如何に魅力的な解決ができるか語るようにしましょうと
言う事です。
誰もこんな視点で考えていませんから。
と言うと言い過ぎなんで、少数派としておきましょう(笑)
だからこそ、他の人とかなりの違いが出せる訳です。
差別化を図るのなら、唯一性の概念で考えなくてはいけないのです。
ここまでが長かったので、その流れを簡単にまとめておきましょう。
まず自分を掘り起こした時、スペイン語や営業経験などを掘り起こしました。
次に企業分析で、現地でのやり取りや販売に対する不安と言う問題の他にも
いくつかの問題を把握しました。
この時点で彼は「スペイン語が堪能」と言う強みをアピールしようとした訳です。
あなたの場合なら、このトピックの冒頭で用意して貰った1、2の作業で得た
答えですね。
で、それを唯一性と言う軸でさらに考察しました。
すると、今のままでは他の人とガッツリ勝負してしまう事と、唯一だと
言えない事を理解します。
ですから、さらに営業経験+企画経験を含んだ、「汎用性」と「即戦力」を
踏まえたものに変更し、他の人と違う事を強調させていきました。
と、簡単に言えばこんな流れです。
文章で書くとすごく当たり前のことをしているように思えますが、意外に
優劣で比較をしても唯一で比較する人はいません。
唯一性を理解し、使いこなして下さい。
「強化する」
次にこの概念についてお話しします。
自己分析の王道ですね。
差別化を目指すべきと話しましたが、やはり強化する事もまた大切な事です。
優先順位では唯一を目指す事の方が上位に来ますが、だからと言って
この概念を考えなくても良い、と言う訳ではありません。
あなたを、より強く(良く)魅せる為にはどうすれば良いのか?
その為のステップをこれからお話しします。
◆ステップ1
1、2で出来上がった答えを「非難」してみましょう。
度々登場のスペイン語が堪能な彼。
彼は「スペイン語が堪能」を最初は回答として用意しました。
で僕は、その答えに対して思いつく限り避難してみましょう、と言った訳です。
「人よりうまく話せるかもしれないけど、企業は余り求めていない」
「スペイン語より英語の方がビジネスでは必須」
「堪能と思っていても、実は他の人の方が上手い」
などなど、凹むと思いますが徹底的に叩い下さい、と。
なぜこんな事をするかと言うと、自分の弱点と言うモノを浮き上がらせる事を
狙っているからです。
はっきり言って自分の弱みと言うモノを明確化する事は、不可能に近いと
僕は思います。
「あなたの弱みは何ですか?」と聞くと、当たり障りのない答えが返ってきます。
しかし、それは当然の反応です。
人は自分をそこまで客観的に見れないのが、普通です。
だからこそですが、出した答えを意識して「非難」する事で、自分の弱さを
客観的な視点で浮き上がらせようとしている訳です。
ですから、これは歯を食いしばって行わなくてはいけません(笑)
◆ステップ2
次に避難した回答に対して、根拠を持って反論してみましょう。
この反論をもとにアピールを作成する事で、自然とあなたのアピールは
強化されます。
なぜなら、弱点を補った回答になるからです。
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これが強化すると言う事です。
ここでは傲慢になってみましょう(笑)
俺(私)ならできますと言いきれるぐらい、考えてみて下さいね。
注意点としてですが、あなた自身が他人より優れているといくらアピールしても、
それはただの自己主張であり優劣勝負です。
それをいくら良くしても、あなた以外の人がより強力なアピールをしていたら
その人が採用されてしまいます。
だからこその唯一性と言う概念なんですが、ただ、採用には一定の水準と
言うものが存在します。
他の人と違うと言う魅力とともに、能力と言う部分でも最低限クリアしている事を
理解してもらう必要がある訳です。
面接では。
その為、「弱みを潰しておく」と言う点は、とても重要な視点です。
あなた自身の粗を探しそれを補う。
弱みを出来るだけ潰す事であなたを強く魅せる。
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あなたの発言を強化する事も大切ですが、それよりもこちらの考えの方が
優先順位は上に来ます。
実社会において専門性を持ち、それに特化する事は大切です。
「プログラムを十年やっている」とか「営業なら任せろ」みたいな自信を
持てる事は素晴らしい事です。
だからこそ面接対策においても、自分の長所をとことん伸ばす事が
良いとされています。
ですが、面接において良く魅せる事を考えると、「弱い部分を克服できている」
と言う点は極めて重要になります。
「専門に特化しているが弱点がある」VS「戦力になり弱点が無い」なら、
後者の方が良い評価をされる訳です。
これは面接官の心理ですが、適応力や応用力をもった人材、いわゆる
オールマイティな人の方が、専門に特化しているより企業では役立つと
今までの経験で理解している、と言ったほうが正しいです。
「専門分野は今の社員に任せるとして、新しい人には・・・」と考えるので
当然汎用性が高いほうが良い。
だからこそ、弱点をできるだけ見せないようにしたいんです。
なんでもできると印象付けたいから。
すごく打算的な考えですが(苦笑)
企業は技術職(エキスパート)の人材を求めてはいますが、実際は複数抱える
問題に対して適応・対応したり、自分の能力の応用で解決できる何でもこなせる
と思うような人に魅力を感じるものです
これはどちらが良いのか?と言う話ではなく、優先度の違いです。
弱みを見せないようにする、見せても大丈夫だと納得させると言う対策を
しておく事が重要なんですね。
まあぶっちゃけると、能力が並で粗が無いほうが、一分野に特化した粗がある
人間より受かる可能性は高いと言う事です。
口ではクリエイティブとかアイディアを叫んではいますが、人を教育することを
半分以上放棄している企業においては仕方がない事です。
ただし、企業分析で得た「企業が抱える問題」が専門家を補充する事にあった場合は、
あなた自身が専門的知識を持っているエキスパートだとアピールしなくてはいけませんよ。
常に見るべき点は、「問題」と言うファクターです。
さらに、これらを避けるためにも「唯一」を狙う事をまずは考えて下さいね。
優劣勝負はしんどいですから(笑)
さてさて余談ですが、この2つのステップを行うと質問回答の練習にもなりますので、
やればやるほど切り返しが上手くなります。
ぜひこの2ステップを繰り返して行ってください。
如何ですか。
たった2つの概念、差別化と強化。
あなたの経験を優劣で見るのではなく、唯一性の軸で見る事で他の人との
差別化を図る。
そして、あなたの答えを批判しさらに自己弁護する2つのステップをする事で、
あなたの弱い部分を強化する。
自己分析では、あなたの内面を見るのではなく、他者にどう見られるのか、
見られたいのか考える事こそ、必須と言う訳です。
自己分析の方法論はまだまだありますが、まずは今回長々と話している
自己分析をやってみて下さい。
確かに見るべき点はまだありますので、「これで十分です」とは言いません。
いえ、他の書籍やインターネットを鵜呑みにするよりかは今回の話を実行して
貰った方が、十分効果的ですよ。
ただ先を見ればキリが無いので、今までの流れをより有効的にするのには
今回話している内容をまずは理解し実践して欲しんです。
言い方はアレですが、僕が話している内容は「弱者」にとって有効です。
僕自身が強者で無いので、強者向けの方法を知らないんですね(苦笑)
ま、本質はここにあります。
面接の強者はいます、確実に。
だからこそ、
そんな人達に勝つ為には、弱者なりの視点で考え、弱者なりの方法を試す。
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必要がある訳です。
世間で出回っている本やネットの情報が使えないと思うのは当然です。
あれは強者向けの方法ですから。
それらを試すよりは、あなたに合った方法を模索し実行する方が良いと、
僕は思う訳です。
で、散々お話ししてきた無料レポートや数々のメールの本質は、弱者向けなんです。
僕の話はためになるとか凄いとか思って貰えているようですが、本質的には
あなたに適した情報だからこそ、そう感じるというだけです。
そう珍しい事を話している訳ではありませんからね、僕は。
ここまで読み続けて貰っていて「あなたは弱者です」なんて言われると、あまり
良い気はしないでしょうが、それを受け入れられる強き者でいて下さい。
弱者で強き者?
ま、矛盾を孕んでいるようですが、そこはスルーしておいて下さい。
次回は真に強い者とは何か?
なんて「人」とは何か?みたいな、お話しでもしてみましょうかね(苦笑)
それでは。