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分析の目的とやり方を把握する

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企業分析の目的と方法           

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それでは企業分析で何を見るべきなのか分かったところで、目的と方法について

もお話ししていきましょう。

まず企業分析の目的ですが、これは「企業が求めている人材を把握する事」に

あります。

自己分析否定派の人達が、相手を理解する事が企業分析の目的と位置付けて

いますが、厳密に言えば「理解した後」こそ重要なんです。

例えば彼女(彼氏)にプレゼントを贈ろうとした時、相手が欲しいモノを考えるじゃ

ないですか。

ただいきなり何が欲しいのかな?とはならない筈です。

相手の好みや今までどんな事に興味を持ったのか、色々調べたり

思い出したりする段階が必ずありますよね。

で集めた情報をもとに、今一番喜びそうなモノを渡す為に努力すると思います。

つまり、知るだけではまだまだ不十分なんです。

調べて集めた情報をどうするのか?

この場合は喜びそうなものを想像する訳ですが、企業分析も同じように知るだけでは

いけませんよって事です。

相手を理解する事はとても重要ですが、何の為にそれを行っているのか?

この部分をはっきりさせなければ、分析の意味がありませんよね。

さて以前挙げた面接手順の2番目と3番目は以下の通りでした。

2.次に企業(相手)を知る

3.そして企業が求めている人材(能力)を推察して、

この3番目の作業こそ目的そのもの。

2を活かす為に必要な作業なんですね。

今回お話ししているのは企業の問題点に目を向ける重要性と、それを考慮して

現段階で企業が必要とする人材を自分で見つけ出す事です。

それをしっかり意識しておいて下さい。

それでは方法へと移っていきましょう。

とその前に、まず見るべき点。

これは「問題」です。

市場が抱える問題、企業が抱える問題というように、問題に対して理解を

深める事を主眼に調べていって下さい。

あと調べるカテゴリーというか視点として2つ挙げときます。

今サラッと上記で言いましたが、1つは「企業」で、もう1つは「市場」です。

この2つのカテゴリーを意識して調べてみてください。

別に何かしら注意点がある訳ではなく、「これは市場が抱える問題だな~」とか

「これは企業レベルにまで係る問題だな」みたいに、意識するだけで良いです。

そして目的は、企業が求める人材を推測する事にあります。

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このあたりの関係性を忘れず、企業分析を進めて下さいね。

ではこれから5つの方法をご紹介しましょう。

方法については世間で言われている事をやっても問題ありませんので、

今回の5つ以外であなたに合いそうなモノを見つけたなら遠慮なく取り入れて

いって下さいね。

1.書店へ行く

業界紙や雑誌、専門書などで業界の情報が手に入る最も簡単な方法です。

立ち読みならば無料です(笑)

表紙のキャッチコピーや、内容を読んで業界について知識を

増やすのも良いと思いますし、雑誌なんかで特集を組んでいれば

それはその業界での関心事なのでかなり参考になると思います。

特に雑誌系は今の動向を探るのに最適ですね。

ただ注意点としまして、本は出版までに時間がかなり掛かるという点を

持っています。

月刊誌ならなおのことです。

週刊誌や月刊誌、そして発売日などに注意して情報は吟味して下さいね。

書店では問題を把握すると言うよりも、業界全体の把握や商品サービスの

把握に役立ちます。

あと経済白書や経済の仕組みがわかる本などを数冊読んでおくと、

市場と言うものの考察がしやすくなると思いますので余力があれば

どうぞ。

まあお店側には申し訳ないですが、書店をウロウロして気になった

本をパラパラ見て知識を増やしていく事が出来るので、ぜひ書店には

足を運んでくださいね。

ああ、本つながりで図書館なんてのも情報収集には良いですよ。

新聞や雑誌、専門誌が無料で読めたり借りれたりしますから。

2.ニュースを見る

TV、新聞(経済新聞)というメディアを通じて、「出来事」をまずは

把握して下さい。

ニュースと言うのは現時点の関心事をリアルタイムで流す媒体なので、

当然押さえておかなければなりません。

ただ注意点としまして、メディアと言うものをあまり信じ込まないで下さい

という点が挙げられます。

コメンテーターや評論家の言うことは特に鵜呑みにしないで下さいね。

彼らの言葉を聴いていると、恐ろしい事にそれが真実に聞こえてくるので

たちが悪いんです。

ひどい例を挙げるなら、東日本大震災でのメルトダウンがあります。

当時政府をはじめコメンテーターまで日本の技術力や原発の耐久性を

持ち上げ、メルトダウンはありえないと言い切っていましたからね。

そして「そうなのかも」と多くの国民が信じた訳です。

この頃メルトダウン説は少数派で、言おうものならかなり叩かれて

いました(苦笑)

逆に海外のニュースではバンバンやばい状況が語られていたので、

そのギャップに違和感を覚えた人も多いと思います。

3号機の爆発なんて衝撃的なニュースが海外では流され日本で流れない

事に対して、TVへの不信感はあの時かなり高まりましたよね。

また、もともと日立で原子炉の設計に携わっていた大前研一氏のネット動画が

すごいアクセスを記録して話題になりました。

これはTV不振からくる、専門家の正しい意見をTV以外から欲した結果でしょう。

まあ結局数ヶ月後にメルトダウンは起きていたと伝えられる訳ですが、

あの頃声高に日本の技術力の素晴らしさを語っていた人たちは今はどこ?

って感じです。

まあこの辺は話し出すと洗脳がどうのこうのと言うお話しになってきそうなので

やめますね。

さて、TVや新聞の危険性なんてものはどうでもよくて、いつも言っているように

自分で見て判断するようにして頂ければ全く問題ありません。

どこまで行ってもリアルタイムの「出来事」を知る媒体として最も優れているのが

TVのニュースなんですから。

ただですね、もしあなたが1つの情報に踊らされたくなければ、1つの出来事を

多面的に見る事をおススメします。

TVだったら、各局でどう伝えているか?

新聞だったら各紙どう伝えているのか、経済新聞ではどう伝えているのか?

ようは「比較」する訳です。

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で、話題なっている出来事を見て市場や企業が抱える問題などを把握していき、

志望する企業の問題を探っていく。

これもまずはたくさん集めて、あとから比較して判断すれば自ずと正しい

結論が導き出せますよ。

3.インターネットを活用する

こちらの方が現在は身近につつありますね。

最近ではソー活と言う造語もでき、ますますインターネットの利用は活発になってきました。

ただ、ツイッターやFacebookの活用で就職活動が有利になるかどうかは、どこまで

いっても本人次第なので、僕自身はやれるならやったら程度にしか思っておりません。

ソー活なんてクソとか言っている人もいるみたいですが、それで結果を残した学生も

いるので、やっぱり使い方次第だなと言う印象しかありません。

あくまでもツールの1つですね。

たまに聞かれるので参考までに一応言及しておきました。

目的と見るべき点に違いはありませんので、インターネットでも同じことをします。

YahooやGoogle、その他にもライブドアと言ったいわゆるポータルサイトなどで

ニュースをチェックし、「出来事」を探る事が主となる訳です。

またインターネットの良いところは、記録が残っている点です。

情報が多いことの有益性を語る人は多いですが、この記録が残っている

有益性を語る人を僕は知りません。

どういうことかと言うと、出来事を調べる上でまず経済のトピックでニュースを

閲覧していく事になると思います。

で、大体いくつか関連の記事が表記されると思うのでドンドン情報を集めて

いけます。

この点はネットの良い部分で、情報を短時間で集めることができますね。

さて今の時代情報メディアはポータルサイトだけでしょうか?

いえいえ、あるじゃないですか、個人がやっているブログや専門家が

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個人的に出しているサイトが。

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このあたりの記事を調べていく事も、情報収集の1つになります。

中には消えてしまっているものもありますが、概ね2、3年前の出来事も記事として

その人達の主観でネット上に残っています。

それらを見ていく事で、きっと大きな気付きがあります。

あなたが希望する業界の専門家を調べて、その人のホームページやブロブなんかを

過去から読むだけで、下手をすると面接官より知識的に詳しくなってしまったりします(苦笑)

ま、中には変な記事もあるので自己判断が結構必要な方法ではありますが、

過去の記事が読み放題と言うネットの有益性を存分に活用してくださいね。

あと読むだけでなく、動画なんかが普通に見えるメリットもネットにはあります。

その辺もぜひ活用して、読むだけでなく見たり聞いたりして、飽きがこないようにしながら

企業分析を行うのも、また1つです。

4.空気(雰囲気)に触れる

面接対策で陥りがちなのが、パソコンに向かってカチカチ、質問対策のために

机の上でウンウン唸るという状態です。

企業の空論。

いえいえ、机上の空論(苦笑)

聞いたことありますよね。

これを避けるために、現場を訪れて欲しいと僕は考えています。

で、有効なのが志望する企業に出かけてみる事です。

と言っても会社に入れるわけではないので、表まで行ってどんな人たちが

出入りしているのか、またはどんな場所にあるのかなど肌で感じて頂くのが

狙いです。

もし企業内に入れるチャンスがあれば、それはラッキーです。

ぜひ雰囲気を味わいましょう。

あなた自身がその企業で働いている姿を想像し、他の社員と見比べても

問題ない立ち居振る舞いなどを想像して、意識を高める。

これにより、今まで以上にこの企業で働こうという覚悟が固まる感覚を

持つかもしれません。

と言うか、ここまですれば何かしら感じる筈です。

またこのとき気付いた事を面接で質問したりすると、「え、わざわざ見に来たの」と

驚かれて悪い印象は持たれません。

ただしあまりにも一生懸命それをしていると、お巡りさんのお世話になってしまい

ますので、ほどほどにして下さいね(苦笑)

問題と言うファクターから少し離れますが、これは書店に行くと同様、企業自体を

知ることの1つと割り切って行ってください。

やれば1歩も2歩も他の人とは違う考え方を持って面接に挑めますよ。

5.関係者と会う(話す)

これができれば苦労をしない(苦笑)

なんて方法ですが、これはあらゆる手段を使ってでもやって頂きたいと思います。

知り合い(コネ)の方面で都合がつかない場合、ほぼ実現不可能だと思われがちなので

ここでは2つご紹介しておきます。

1.セミナー、説明会に出かける

まあ最も無難と言えば無難な方法です。

探せば無料、有料なんでもあると思います。

ただし講師の人の話しを聞くことがメインではなく、あくまでも直に質問する事をメインに

出かけてください。

直接業界が抱える問題、市場の動向や方向性などを、できれば対面で聞ける機会を

作れると良いですね。

ですから懇親会とかあったらぜひ参加して下さい。

まあ金銭的に苦しい場合もあるので、躊躇してしまうかもしれませんね。

2.書籍やブログ、SNSでコメントを残す

だったら、2つ目を試してみて下さい。

書籍なんかの裏を見ると、著者のホームページやアドレスが載っている

場合があります。

ホームページを訪問してみて、質問欄にコメントをしてみましょう。

またはアドレスに直接送っても良いと思います。

で、返信を待ちます。

この時の注意点として、礼儀に気を付け感謝をしっかり述べるという点です。

他にもSNSなどの場で業界の人を探したり、ブログなどで探したりして、コメントを

残し反応を見ることで間接的ですが業界の人の意見を聞く場を作る事ができます。

これで方法は終わりです。

目的を忘れることなく行ってくださいね。

さてさて最後に、今回の企業分析をまとめておきましょう。

◆1つ目:企業分析の目的は、企業が求めている人材を把握することにある

これはどこまで行っても推測という域を超えませんので、正解を求めては

いけないというのが注意点ですね。

あと目的意識をしっかり持って、自分が何をしているのかブレない様に

する事も注意点として挙げられます。

◆2つ目:企業が抱える「問題」を調べるために、情報を集めまくる

採用担当者の事例でもわかるように、優先事項というものを考慮すれば

現段階で企業が抱える問題に注目する事がいかに重要なのか理解できた

と思います。

この段階ではとにかく集めることに注力し、後で判別するという流れで

行うのが効果的です。

◆3つ目:2つの視点、5つの方法で「問題」について調べる

2つ目の補足事項です。

2つの視点というのは、市場と企業という2つの視点で調べると言う事で

5つの方法については今回参考に挙げた方法を指します。

ただ方法については、他にもクサル程あるので各自好きな方法を取り入れ

てくれれば良いです。

あくまでも「企業が抱える問題」を把握し、そこから現段階で必要な人材を

把握することが企業分析の目的だと押さえておいてくださいね。

◆4つ目:細かい注意点、疑問はあると思うがまずは1~3を実行する

今回お話ししている企業分析は、すごくシンプルです。

「問題」を見て「必要としている人材」を推測。

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これ以上でもこれ以外でもありません。

ただこれが最も効果的な方法であり、簡単です。

いや、情報を集めたり推測するのに頭を使うので疲れますよ。

疲れますけど、僕が最も危惧するのは、3CとかSWOT分析など今までした事もない

分析を突然はじめ、混乱したり唸ったりする事にあります。

で、結局何をしているのか自分でもわからなくなってしまう・・・。

その企業を経営する訳でもないのに。

それらを抵抗なくできるなら問題ありませんし、必要だと感じ行うのなら良い事です。

止めません。

ただ、自己分析も企業分析もそうですが、限られた時間で効率的に対策をするのであれば

何をするのかを明確にして集中してシンプルな事に取り組む事が結果に結びつく。

・・・可能性が最も大きいと僕は思いますし、今ではそう確信しています。

僕の言っていることが正解とは言いません。

批判的な意見もあると思います。

しかし、ここまで僕の意図や考え方をお話しすれば、あなたなら自分で判断する事が

できると思います。

できるだけシンプルにやる事を追求すれば、今回の考え方と方法になると思います。

あとはあなたがやるだけです(笑)

◆5つ目:企業が求める人材を把握する

最後は集めた情報をもとに推測して下さい。

これに正解はないので、出した答えに不安を覚えるかもしれません。

その場合は答えをいったん保留して、再度企業分析をして下さい。

5つの方法を再度行い、企業の抱える問題をより具体的に把握するようにする。

きっと新しい気付きが得られると思いますから。

あとは納得できるまで反復するだけです。

そして、企業が求める人物像をあなた自身の見解で構築していって下さい。