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ベネフィット

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[2]  ベネフィットとは何か?              

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「面接官に貢献できる人材だと思って貰えるような、自己PRをする」

これが出来れば採用されますとお話しした事がありますが、この言葉に多くの人が

勘違いされているようです。

何に勘違いしているのか?

貢献する=企業の利益になる人物だとアピールする事だと思う人がいます。

ようは、「ベネフィット(利益)を伝えればいいんでしょ」って事です。

あなたはどう思いますか?

いえ、言葉のみ見れば正しいですよ、これは。

ただですね、この「利益」と言う意味を多くの人ははき違えているなと、

僕は思っている訳です。

まず、ベネフィットって聞いた事がありますよね。

ベネフィット、つまり利益の事です。

で、ベネフィットには一応3つの段階があります。

それが、feature、advantage、benefit と呼ばれる3つの段階です。

「feature(フューチャー)」

「advantage(アドバンテージ)」

「benefit(ベネフィット)」

この関係を知っていますか?

この関係を理解すると、世間で言われる利益と言うものにズレがある事が

分かると思いまし、今回なぜ話しているのかも理解できると思います。

例えばですね、

「私は、○○大学を出て、△△商事に入社し、プログラムの技術を得ました。

Aと言うプロジェクトやBと言うプロジェクトに参加し結果を残しました。

さらに、その際に多くの部下も育てました。」

というのが、feature(フューチャー)です。

featureとは、日本語で言えば「特徴」に一番近い感覚です。

「自分がどんな人間でどんな経験をしてきたのか」について語るのが、

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feature と言う訳です。

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この段階では、採用したいと思うような魅力を面接官は感じられません。

あくまでも特徴を理解して貰えるに留まります。

次に、advantage(アドバンテージ)。

「私は、様々な経験からプログラムの技術を手に入れました。その技術で、

以前Aと言う問題やBと言う問題に対処し3ヵ月~半年程でそれらを解決

してきました。この経験は御社の○○で役立てる事が出来ます。」

というのが、advantageにあたります。

「あなた(自己)の経験を活かすとどうなるのか」について言及するのが、advantage。

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普通、これを「ベネフィット」と呼んで満足しています。

しかしですね、本来の benefit とはもう少し違うものなんですよ。

例えば、

「私が得た技術でAやBと言う問題を半年以内に解決してきました。その経験は

現在御社が抱えているAと言う問題やBと言う問題の解決には不可欠な能力です。

人材が育たない問題を含め、短期間で御社へ○○と言う結果を残し貢献する事を

お約束します。」

みたいな感じです。

これが、benefit です。

「志望する企業にとって一体どんな事がもたらされるか(benefit)」について、

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アピールする事こそ benefit です。 

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この「企業にとって」と言う部分こそキモです。

Advantage の、あなた(自己)の経験を活かすとどうなるのかと言うのは、

自分の経験がどんな問題に対しても力を発揮すると言う点に焦点をあて

はめています。

それが、advantage です。

しかし、benefit とはさらに踏み込んで、その人個人、この場合は企業ですが、

その企業にとって何がもたらされるかという、極めて個別具体的な所まで

言及していなければいけない訳です。

いうなれば、回答の使い回しが出来ないアピールと言う事になりますね。

A社にはA社の為に用意した、ベネフィットを伝える。

B社にはB社の為に用意した、ベネフィットを伝える。

ここまで言及し話してこその、benefit です。

それでは、3つの関係をまとめてみましょう。

「自分がどんな人間でどんな経験をしてきたのか(feature)」

「あなた(自己)の経験を活かすとどうなるのか(advantage)」

「志望する企業にとって一体どんな事がもたらされるか(benefit)」

ということになります。

benefit最大のポイントは、「その人個人(企業)には」というところです。

面接官は自社の利益にしか関心がありませんから、一般的にどんな

利益がもたらされるかなんてどうでもいいんです。

今までの経験がどんなに凄くても、企業にとって必要無ければ

意味がないんです。

あなた自身を採用して、企業が一体どんな素晴らしいものを手に

入れる事ができるのか?

それについて語るのが、benefit なのです。

但し、注意点があります。

今回の例題は敢えて分かりやすく露骨に表現していますが、実際入社していない

人間に「御社でボクはこんな事に貢献できますよ」なんてドヤ顔で言ったらシバかれるでしょう(苦笑)

自己PRや志望動機などを実際に書く方法は今後のメールでお話ししますので、今はベネフィットの違いを

把握しておいて下さい。

さて、僕が今回お話しした理由がなんとなく分かってきたと思います。

「面接官に貢献できる人材だと思って貰えるような、自己PRをする」

この貢献できるとい部分、つまりベネフィットを伝えると言う部分ですが、

3つの段階を理解して頂いた感覚をですね、大切にして頂きたいんです。

面接官に、あなたの特徴のみを話していてはいけません。

あなたの培った経験が役に立つというアピールでも、まだ弱い。

あなたの力が、その企業でどう活かす事ができ、また企業にとって

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どんな結果をもたらすのか伝える。

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そこまで話す意識。

意識するだけで良いです、今は。

多くの人は、アドバンテージで止まっているからこそ面接官にとって

意味のない情報になってしまっている訳です。

それより踏み込むにはどうすれば良いのか?

レポートにもあった、ICTSであったり、5つの要素などを考慮し、ベネフィットを

もう一度考えて下さいね。

さてさて、きっと今回の話を聞くまでのベネフィットのイメージは、

advantage(アドバンテージ)止まりだったと思います。

そこが一般的な勘違いであって、あなたに気付いて頂きたかった部分と言う訳です。

で、こう言った知識を持って、「そうなんだ~」で終わらない。

もし出来上がった自己PRなどがあったら確認して見て下さい。

書き方については今後お送りしますが、それでも敢えてやってみる心構えはとても大切です。

是非チャレンジしてください。

多くの人が悩むポイントに、「アピールしろって言われても、どうアピールするのか分からない」

と言うものがあります。

その答えは、あなたのベネフィットを、それも「企業にとってベネフィットに成り得る」事を

しっかり伝えるということです。

そのベネフィットとは・・・、それを今回お話しした訳です。

「こんな経験をしてきた(feature)→経験をこんな形で活かす事が出来る(advantage)

→御社の抱えるAと言う問題を私の力なら短期間で解決できる(benefit)」

この3つの段階を理解し、意識をして下さいね。

非常にざっくりした例ですが、非常に重要なことですから絶対に

忘れないようにしてください。

ここまでわかっている人は、多分日本でも1000人くらいしかいないでしょう。

・・・もっと少ないかもしれませんね(笑)

自己PRや長所を延べる時、また志望動機などでベネフィットまで言及しようと

考えている場合、今回の事を踏まえて答えて下さい。

アドバンテージで止まらないように意識して下さいねって事です。

それだけで面接官への印象は飛躍的に上がりますよ。

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