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自己観察

内省ってう言葉があるんですが、ご存知ですか?

まあ知ってても知らなくてもいいように話しますので、気にしなくてもOKです。

いつものように面接に必要な視点で話しますので、そのつもりで読んで下さい。

どこかでお話したか個人的な指導でお話したのか忘れましたが、簡単に言えば自分を顧みることです。

僕が言う、というか今回の話の内省というのは。

出来事や能力、そのとき感じた事なんかを振り返って見つめなおす事。

反省って意味でも使われるんですが、そういった意味ではなく自分自身を観察するって事です。

省みるではなく、顧みるなんですね。

日本語的には(苦笑)

別によくなかった点を省みて、改善点を探す必要はありませんからね、これからの話には。

押さえてほしい点は1つ、自分を観察する事が面接でどう必要かって事を理解してほしいんです。

まずですね、観察という意味なんですが、物事の状態や変化を客観的に注意深く見ること、となります。

Yahoo!辞書には現時点でそう記載されていました。

自己の変化を客観的に見る。

それも注意深く見る。

そのために自分を顧みる。

これが面接における自己観察と理解してください。

で、ここで疑問に思うことが1つ。

それは自己分析ではないのか?

こう思うかもしれませんが、根本的に違います。

世間一般では、自己を顧みる事も、自己を分析する事もゴチャゴチャにして話しているんで混乱するんですが、一緒くたにしては理解できる事も出来なくなるんで、ここでどう違うのか把握しておいて下さいね。

観察は上記で述べましたので、分析についてお話します。

と言っても、これもYahoo!辞書をまず見てみると、複雑な事柄を1つ1つの要素に分け、構成を明らかにするとあります。

ありますが、これだけでは不十分です。

分析には最低でも2工程、本当だったら4つの工程が存在します。

・・・・・・と、かの天才デカルトも言っているんで、そういうものだとまずはご理解ください。

分析と言うのは、まず細分化して出来事を分かり易くする訳です。

全体像が大きすぎる場合、部分的に見ようと言う考えですね。

西洋的、合理主義的思想に基づくアプローチです(苦笑)

そして部分的に理解したらそのままって事はありませんよね。

最終的にですが、その細分化しているものをまとめる「統合」っていう工程がある訳です。

この細分化→統合っていうのが、分析なんです。

ただ要素に分けてもそれはただの分解です。

分析すると言ったら、細分化して統合すると覚えておいて下さいね。

どうです?

観察と分析の違いは把握できたでしょうか?

遠い過去、理科の授業で植物の観察日記があったのに対して、分析日記がなかった意味がこれで分かると思います。

観察は顧みること、そして分析は細分化して「統合」すること。

この違いを理解しておくと、今後書籍やネットの変な妄言に振り回される事も減ることでしょう

(苦笑)

さて本題の自己観察がどう役立つかに移っていきます。

面接で採用される為には、企業が求める人材であると伝えなくてはなりません。

その他にも言うべき事はありますが、自分が如何に役立つのかをアピールするのは当然です。

しかし、如何に役立つのか伝えるのならば、自分と言う人間がどんなことが出来るのか?ってことを把握しておく必要が、前提条件としてありますよね。

どんなことが出来るのか?

どんな考え方をしているのか?

どんなことを将来やりたいと思っているのか?

そう言った、いわば人間としての部分をまずは把握しておかなければ、どの部分をアピールすれば効果的なのか分かりません。

りんごが欲しいと思っている人に、みかんを勧めたら意味ないですよね。

同じ果物、果汁があっておいしい、丸いとか、健康に良いとか無理くり説明していても、こちらが進めているものが、相手の求めているものと違ったら意味がない。

当たり前のことです。

ですが、普通にやっていますからね、面接では。

例えば技術職を希望しているのに、趣味は旅行をする事で計画を立てるのは得意ですって本気で言う人が。

営業職を希望しているのに、釣りをするのが好きで黙々と作業することには抵抗がありません、とか。

あんたの趣味はどうでも良い、と面接官は思うわけです。

確かに趣味も良いようですが、言っても意味ないことを平気で話して面接官に引かれるぐらいなら、言わないほうがマシですよね。

何でも伝えれば良いってものではありません、面接は。

時には優れている能力だって、その企業で必要とされていなければ、評価される事なく笑顔で不採用と言われる訳です。

自分をなぜ観察するのか?

答えは簡単。

その企業で評価されるアピールするべきポイントを探す為にするんです。

だからこそ、自分を顧みるんです。

幼少期から少年期、青年期や社会人としての自分をまずは振り返って観察していくんです。

さてさて観察に当たって、これから言う3つのポイントを押さえて下さい。

3つのポイントって言うのは、感情、能力、将来。

この3つ。

自己観察をしようとしたら、まずは何かしらの出来事を思い出します。

何でも良いですよ。

この段階で社会で役立つとか、採用されたい企業で役立つものと決め付けないで、何でも出してください。

これが重要です。

1.まずは制約無しに自分を顧みる。

2.その顧みたものの中から、良さそうなものをピックアップしていく。

こんな順序で自己観察を進めてください。

で、出来事を決めたら、先ほど述べた3つのポイント。

感情、能力、将来を見ていきます。

1つ目の感情というのは、その時どう感じたのかという事です。

自分の気持ちがどんなものなのか理解していないのに、相手に伝えるなんて出来ません。

それに感情というものは人それぞれ違うわけですから、個人を把握する上で必須の項目です。

その時自分がどんな事を感じたのか?

この点を見てみましょう。

2つ目の能力ですが、これは言葉通りです。

その出来事でどういった能力が必要だったのか考えてみて、自分にそれが備わっているのか探していく作業をして下さい。

運動会でクラスをまとめてリーダーシップを発揮したのではないのか?

初めて飛び込み営業で、簡単に制約までいけたのはコミュニケーション力があるからではないか?

簡単な作業を黙々とこなしていたら、他の人よりかなり早く終わったのは、そういった作業に適しているからではないのか?

などなど、出来事に対してこんな「能力」が必要で自分にはそれが備わっているかも、と探す作業をする訳です。

で最後の3つ目。

将来ついてです。

これは将来性というような面接官から見た視点のものではなく、あなた個人がどういった将来を思い描いて行動していたのか?という視点で捉えて考えてください。

例えば、社会人になりたての時何をしようと思っていたのか?

こういった事を思い出して欲しいんです。

生活安定なんてアホな回答をするんではなく、少なからず「何かをしよう」「何かがしたい」と思って社会人となった筈なんです。

普通は。

その自分の将来をどう考えていたのかを明確にして欲しいんです。

僕なんかだと、最初の企業で思っていた事は、2年で店長になることでしたね。

商売、ビジネスそう言ったものを、店舗というものを受け持つことで把握したいと思ってました。

そしてその知識を活かして、いつか独立したいと考えていましたね。

まあだからこそ、入って勉強したいという気持ちと、企業で揉まれて大きくなりたいという気持ちを面接で出せたんだと思います。

その時は今ほど面接の知識はありませんでしたが、今思えば「熱意」と言うものが自然と出た良い事例ですね。

その企業の面接は4回あったんですが、それだけで乗り切ったような気がします(苦笑)

将来という視点は、あなた自身が歩む方向性を見るわけです。

これは自分がどんな人間でありたいのかという部分を見るのには最適な要素であり、自分がどんな企業で働きたいのかを明確にすることも出来る大切な要素とも言えます。

そう言った理想とも言える自分の方向性と、入社したい企業の方向性が合致した時に生まれるもの。

それが「熱意」として面接官に伝わるんです。

そういった企業に、心底入社したいと思う訳ですからね。

普通は。

自分がどんな将来を描いているのか明確にする事で、気付かなかった本当の自分を見る事が出来る訳です。

以上の3つ。

感情、能力、将来。

まずは出来事をこの3つに分けて、自己観察をしてみて下さい。

そこから見出せる自分というものは、明確になっている分、相手に伝えやすい形になっている筈です。