一般的には、多様化された履歴書や職務経歴書なんかより、企業独自の項目で内容が統一される為、見る側にとって比較しやすく重宝される利点があります。
ネットなんかで就職活動をする人にとっては馴染みの深い第一関門ですね。
企業にエントリーシートや履歴書を送って面接に呼ばれるようにするのも、就職活動にとっては大きな壁です。
世間での流れから募集している企業が少ない中、あったとしてもその募集に応募が集中するのは致し方がないでしょう。
そんなエントリーシートでどんなことに注意して書けば良いのか?
この点についてお話ししましょう。
例えばですが、誰かの紹介で人に会うとします。
はじめて話を聞いた時にはそれほど会いたいと思っていなかったあなたですが、いろいろな話を聞くうちに「会ってもいいかな」と思うようになった、としますね。
この段階であなたはまだ会ってはいませんが、その人の素性を聞く事によって、ある事をしようという気になっています。
さてそのある事とは何でしょうか?
それこそ、エントリーシートを書く上で意識してほしい点なんです。
もう1つ例を出しますね。
例えば僕へ質問のメールを出したとしましょう。
どんな事でもいいです。
無料レポートを読み、補足メールや普段のメールを読み、何かしら疑問に思った事を質問したとします。
実はこの時点でも、先程の「ある事」を僕にしようとしているんです。
さてさて何でしょうか?
はじめて会うと決めた時に「何を」しようとしたのか?
また、僕にメールを出し「何を」しようとしているのか?
2つの例から感じ取ってほしいのです。
では答えを。
それはですね、
「確認」
です。
はじめて会う人なら、友人が紹介したい程の人かどうかを、今までの話しを含めてその人自身を自分の目で「確認」したいと考えると思います。
だからこそ会ってもいいか、となる訳です。
一方の僕への質問も答えを聞くために飛ばす反面、僕がどんな人間でどんな対応をするのかを「確認」すると思います。
というか、実際にされています僕は。
特に女性から来るメールはそういった傾向が強いと、この活動を通じて強く感じていますね。
感想メールでいろいろチェックされているんだと感じますから・・・・(苦笑)
まあ、あくまでも僕個人の意見なんで、一般的に女性がどうこうといっているわけではありません。
お気を悪くしないでくださいね。
話がズレましたが、確認したいと感じなければ、会おうとしないという点を必ず意識して下さい。
これをいかにエントリーシートで活かすのかなんて事を気にする必要はありません。
まずは意識をして下さい。
何なら紙に書いて壁に貼っておいても良いくらいですよ。
書類に書いてあることって言うのは、どうしても書いた本人の意思がある訳ですからそんなに悪いことは書いてないのが普通です。
誰かを紹介するのも、紹介したいぐらいですから悪いことは言いません。
しかしですね、どんなに書面や人の話で魅力があると感じても、また優れていると思っても、そしてどんなに能力がありそうと思っても、それはタダのお話です。
会っていない本人にとってそれは想像の域を超えないのです。
極端ですが、すべてが「嘘」かもしれませんからね。
だからこそ普通は「確認」したくなるんです。
その人に直に会って。
つまりこの2つの例から言いたい事は、上記の「確認」しようという気持を、書類審査をする担当の方に思って貰うことこそ、エントリシート最重要課題となる訳です。
巷では書類審査に受かるために目立つ事をとにかく押します。
書類審査では「面接に呼びたい」「直接会いたい」と思わせろと。
それは正しいと思いますが面接で会いたいという事は、書類を読んだ後にその本人を「確認」したいと思って貰う事だと意識しなくては、書く文面がおかしな事になります。
突飛な発想や、独創的なアイディア、奇抜な経歴に、恐ろしいくらいの礼儀正しさ。
無駄とは言いませんが、目立つ事が先走っていて内容が伴わないと言う事は本当に多いです。
当たり前の事を物凄く真剣に考え、対応する準備と実行力があると伝え、さらには今までの経験も職場で生かせ、尚且つ顧客(サービスを受ける人)に対して真剣な思いがあると訴える方が、不況や混迷期が予測される時代には受けが良いんです。
今の時代はそんな人を「確認」したいんです、企業としては。
その点を踏まえ面接時には面接官が確認したい「答え」と言うものを伝えてほしいと思う次第です。
今回はエントリーシートについてお話しただけなので、面接でどう答えていくのかという点まで話しませんが、確認したいと思わせるように書く事を必ず意識して取り組んでください。
ああ、書類を持参の場合も考え方は同じです。
書類の自己紹介や志望動機に確認したいと思わせることを書いて、対話でその部分を話す。
この流れです。
エントリーシートって言うのは関心を引く為にあってアピールをする媒体ではない訳です。
面接官の参考資料ですから。
そして面接は、その関心に対して答えを伝え、その答えが如何に企業で役立つかのか伝える場である訳です。