自分が持っている「能力」を面接で上手く伝えようとしても、いざ考えてみるとアピールする事が浮かばないって事があるみたいですね。
めちゃくちゃマズイ事なんですが、意外にそんなもんかと終わらせてしまう。
普段考えていないから仕方がないと結論付ける訳ですね。
まあ日常生活で、自分の能力とは何か?なんて自問自答しているほうが、ある意味稀有な存在ですから仕方がないと言えば仕方がない事なんですけどね(苦笑)
そこで1つ、エクササイズをお伝えしようと思います。
簡単な方法なので楽しみながらやって下さい。
まずエクササイズの前に少し「能力」についてお話します。
能力とは何か?
それは「あなたの軌跡を表す目印」です。
面接においては、ですけどね。
面接時に話す「能力」とは、はじめて会う面接官に対してあなたを表す1つの基準になる訳です。
ですからそれなりに伝わる言葉を選んで話さなければいけません。
あなたの今までの軌跡がわからなければいけない訳です。
例えば、
「人よりリーダーシップを発揮する機会があったので自信があります」
「営業をしていたのでコミュニケーションスキルは身に付けています」
「資格を持っています」
など、これだけでは面接官には伝わりませんよね。
と言うか上記みたいな表現をするようでは話にならない事わかって頂けると思います。
リーダーシップやコミュニケーションと言うのはただの言葉ですから、それを使いこなせるという説明が必須な訳です。
普通は。
例えば「僕にはリーダーシップがあります」と面接官に話しても、
「・・・・・・・本当に?」、と思われるだけですよね。
まず間違いなく。
それよりも、
「チームをしっかり統率することで1人1人に熱意を持たせることができ、必要な情報を迅速に収集できました。それによって取引先が求めるニーズに応えたプレゼンを行い、トラブルもありましたが成功させる事ができました。それ以降もこのチームの統率を任され、取引を成功させ続けました」
と詳しく言ったほうが、
「ああこの人は、他人をまとめてしっかり成果が出せる人だ」、と面接官は上記の「僕にはリーダーシップがあります」より、数倍もあなたの能力を評価する可能性がある訳です。
あと、「トラブルって何?」みたいに、面接官との話が膨らむ要素を入れられると尚良いですね。
詳しく説明するのは、と言うか「内容がある」詳しい説明をするのは、本当に重要な事なんですよ。
あなたの軌跡を伝える視点に立てば。
こういう事を言うとですね、当たり前だと思っている人も中にはいるんですが、その当たり前のレベルって言うものが僕から言わせると低い。
考えなしに自分の実績や持っている資格を、ただ言えば良いと思っている人がいるので(苦笑)
「面接で一番重要なのは実績なんだから、鬼頭さんの言う考えるって本当に必要なんですか?」とメールが来た事があるんですが、相手にどう伝える、もしくはどう伝わるのかを考える事で上記のような詳しい説明を作っていくという作業が絶対に必要になるんですよ、面接って。
自分が評価される可能性を少しでも上げる為に。
いくら「一番重要なのは実績」と言っても、「相手に自分をどう伝えるのか」という視点で考えれば、自分を考察することが嫌でも必要になってくる事を改めて言う必要はないと思っていましたが、敢えてここで言っておきますね。
考える事は必要ですよ。
まあ、その必要性に気付いているからこそ、あなたは貴重な時間を使ってわざわざこのサイトを読んでくれている訳ですから、敢えて言う必要もないでしょうね。
さて、面接官も話す内容が詳しければ詳しいほど、想像して評価する事がしやすくなります。
あなたの事を。
想像なんて書くとすごく曖昧な印象を持たれるかもしれませんが、人と人とのコミュニケーションにおいて「想像」がないものは皆無です。
まあ言語と言うものが、人の記憶から言葉の持つイメージを想起させるものなので、当然といえば当然なんですがね。
この辺の事がピンと来ない人は、このサイトにある「言葉」の記事を読まれると理解しやすいと思いますのでそちらを読んでみて下さい。
で、話を戻しますが面接官に伝える「能力」とは、あなたの経験を出来るだけ詳しく話し、面接官自身が想像しやすいようにしておく必要がある訳です。
それが、あなたの軌跡を表す目印という意味であり、あなたを面接官に伝える第一歩となるのです。
それの積み重ねこそアピール、となるのです。
まず今回の話で一番重要なことを話したいと思います。
先ほどから面接官が評価しやすいと話してきましたが、じゃあ評価ってどうすればされるの?という、至って普通の疑問が沸くと思います。
沸きませんか?
・・・・・・・・僕は沸くんです、そういった事が(苦笑)
他人を評価する。
何かを評価する。
こういった評価という行為の裏に何が起こっているのか?
根本的にどんな事がその人の内面で起こっているのか?
そこを知りたくなる訳ですね。
なぜなら、人が評価する時どんな事が内面で起こっているのかを知ることで、どこを押さえれば評価されるのか、また評価されやすくする為にどうすればより良いのかが分かってくるからですね。
人が評価を行う時、その背景にはある働きがあります。
それが何か?なんですが、
「人は自分の知識や経験に当てはめ比較する事で、初めて他人を評価する事ができる」、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と言う訳です。
つまり評価する行為には、「自身の知識や経験と比較する」という働きがあるのです。
ここが重要な点であり、今回お話しする「評価」を理解する上での大前提なんです。
例えばですね、「腕立てが100回できるんです・・・・・・・」
と言ったら、腕立てをした事のない人の反応は、「へーそうなんですか」、「・・・・凄いですね」位のうわべだけの反応になると思います。
しかし、やった事のある人、100回は出来ないけど50回位できる人は、「え、マジで」「凄い」と心から評価してくれる事でしょう。
なぜなら、その辛さを共有し理解する事ができるから。
重要なんでもう一度言いますよ。
なぜなら、その辛さを共有し理解する事ができるから。
です。
もしあなたが前者のように「へーそうなんだ」という反応だったのなら、試しに30回ほど腕立てをしてみて下さい。
直ぐに後者の人たちと同じ反応になると思います。
辛さを共有し理解できるようになる訳ですから(笑)
自分自身が経験していると言うのは、評価する際に極めて重要な要素なんですね。
面接でも同じことですよね。
面接官は、あなたの発言をもとに面接官自身の経験から比較して評価しようとするのです。
「この人の話は筋が通っているし、自分の経験からも正しいと思う」、と。
だからこそ、あなたの説明を詳しくした方が、面接官は自身の経験と比較しやすくなり、あなたの評価をよりしっかりする事ができる訳です
さらに言えば、面接官があなたの事を理解すればするほど共感を得る事が出来ますので、その後の発言も感情移入の点から有利に働く訳です。
そして重要な事ですが、面接官が経験していないだろう内容を含む話は経験と比較できない為理解されにくいという事が上記から言える訳です。
なぜなら面接官の経験にない事を能力として訴えても、面接官自身には評価が出来ない為、どんなに凄い能力であっても理解されないという現実もありえるからです。
腕立て100回できます、みたいなものです。
「・・・・・凄いですね」で、終わり(苦笑)
自分にとって凄く良い内容だと思っても、面接官が評価できないかもしれない事を十分考慮意して話を組み立てなくてはいけないのです。
独りよがりはダメですよって事です。
それでは、エクササイズの説明に移りましょう。
前置きが長くなりましたが、このエクササイズで面接官に話せる能力を、あなた自身から見つけて頂きます。
方法は簡単です。
1.あなたが人に話せる知識や経験をとにかく書き出す。
2.それを3つのカテゴリに分ける。
3.最後に面接で使えそうなものをピックアップする。
これだけで、面接官に訴えるための「能力」というものを明確にする事ができるのです。
できるのですって言いすぎですけど(苦笑)、やってみる事によって如何に相手に伝えるのか、自分をどう表現すれば良いのかの筋道が明確に立つので、よく考えて取り組んで下さいね。
ただし3つ目の、最後に面接で使えそうなものをピックアップするにはある条件が必要となってくるので、今回の自分の「能力」がわからない状態の改善には、1と2だけで十分だと思います。
余力があったら、3つ目に取り組んでくださいね。
1.あなたが人に話せる知識や経験をとにかく書き出す
まず1つ目の、あなたが人に話せる知識や経験をとにかく書き出す、ですがこれについてはあなた自身の事なので、白い紙を用意して書き出して頂くだけです。
だけです、と言うと簡単そうに聞こえますが、この手の質問っているのは漠然とし過ぎていていざ思い浮かべても出にくいものです。
例えば、あなたの好きな食べ物を挙げられるだけ挙げて下さい、と言われてもそんなに挙げられないのと同じです。
試しにやってみると意外に7、8個ぐらいしか出てこないもんです。
ですから数が出なくても、人に話せるものが私にはないと、身構える必要はないと言う事です。
やってみると意外に数が出ない事に戸惑うと思いますが、今はそういうものだと割り切ってチャレンジ精神でやってみて下さい(笑)
まずは自分の中に知識や経験がないのではなく、こういった作業に慣れていないので数が出せないと知っておく事が重要な点です。
最初は10個出す。
次に30個出す。
慣れてきたら50個、100個と数を増やしていくつもりで取り組んでください。
そうした方がスムーズにできると思います。
慣れてくると数が出せると言うより、どうしたら数が出せるかわかってくると表現したほうが正確ですね。
その辺はぜひ実感してみてください。
※なぜか数を出すことにこだわるのかと言えば、このサイトの「量が質を構築する」の記事を参考にして下さいね。
では、まずはあなたが培った仕事や趣味を通じて得たものを書き出してみましょう。
実際にしていた事や教える事ができるスキルがあれば書きやすいと思いますが、いざ自分の能力を書き出すとなるとどれを「能力」として良いのか判断に迷うものです。
自分のやってきた事をただ書き出すことに難しさがあるのはまさにここですね。
面接で有効かどうか迷ってしまうんです。
ですがその点は後ほどの作業で対応していますので、今は自分の中が空っぽになるまで出し尽くすイメージで取り組んでくださいね、辛いですけど。
この辺は乗り越えなくてはいけない壁みたいなものなので、地道な作業ですがこなして下さいね。
よく言うではありませんが、千里の道も何とやら、です(苦笑)
もしですね、そんなものが1つもないと思うのなら次の方法を試してみてください。
簡単な方法なので誰でも出来ますよ。
その方法とは、本や雑誌で得た知識、人から聞いた情報などを書き出してみる事です。
そもそも論でこれは今現在持っている知識や自分の経験には当たりませんが、自分の中の知識を高めたり補う効果があります。
博識という言葉があるように、知識人は人から評価されるものです。
なぜか?
みんな勉強嫌いだからです(笑)
この方法は主に本の中にある知識を書き出す作業になると思いますが、1つの分野で沢山の知識を持っていることが1つの能力として評価される事は往々にしてあります。
本来勉強して身に付ける訳ですからね、「知識」というのは。
経験にしろ、学習にしろ、何かを得る努力をした事実を内包しているのが、「知っている」という事なんです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
実績や経験の無さを補う1つの手段として知っておいて下さいね。
さて、この方法を試すと意外な事にある効果があります。
それは本の中の知識を、あなた自身が使っている場合があるんですね。
「あれ?このセールスの本に書いてある事を実際にして、昔クライアントに喜んでもらえたな」
と思ったら儲けものです。
また、
「この部分の知識に似たような事を試した事があるような気がするな・・・・・・・・」
なんて、過去の記憶を喚起する1つのキッカケになる場合もあるんです。
ですから、もし考えても出ない場合は本などを読んで、脳に刺激を与えて上げて下さいね。
この段階で書き出す事は、どんな些細なことでも良いですし、詳しく書く必要もありません。
まずは思いつくものを書いてみて下さい。
確かに、その企業で役立たない知識を持っているとアピールしても意味はありませんし、書き出したものがアピールに適しているのかもわからない状態です。
しかし、今は自分の過去を振り返り自分を知る為の時間です。
掘り起こす作業中なんですから、遠慮はいりません。
思う存分唸ってください(苦笑)
それこそ大切な事なんですから。
もし、どうしても人に話せる知識や経験が思い付かないのであれば、書店に行って本を読んだり、友人、知人と話をしたりして自分の知識を少しでも広げるようにしてください。
意外に、ビジネス本などに書かれている事を過去にしていて、読んで思い出すって事はありますからね。
今は思い出す、捻り出すという頭脳労働を自分に課すつもりでイメージすると良いでしょう。
普通の生活ではなかなか無いことをしようとするので抵抗を感じるともいますが、その分ほかの人はしていない事なので、こういった事だけでも差を付ける一歩となるわけです。
2.それを3つのカテゴリに分ける。
さて、あなたが人に話せる知識や経験をとにかく書き出し、たくさんのリストができたのならステップ2です。
2つ目は「3つ」に分ける作業をして頂きます。
その3つにとは、
『知っている』、『実際にした事がある』、『人に教えた事がある』
です。
この3つに、あなたが作ったリストがどの項目に当てはまるのか分けてみて下さい。
『知っている』
知識、情報というものはそれだけで、有益なものです。
普通は。
これは情報社会だから情報が大切なんです、なんてアホみたいな一般論を話している訳でなく、知識や情報を持っているという事に対して普通は価値があるからです。
物事を知っていると言うことは、通常それだけで一定の価値が存在します。
なぜなら、知らない人より「知る」という努力・行動をしたという意味を示すからです。
まあこれは僕の持論なんですがね(苦笑)
これに気付かない鈍い方もいますが、何かを得ているということはその裏に得る為の努力をしているって事なんです。
例えば、営業の仕事をあなたがしていてリストに書いていたとします。
一言に営業といっても、飛込みだったりルート営業だったりする訳ですよね。
企業によっては広告を打ったり、FAX、DM、テレアポなど多くの新規顧客獲得に動くわけですが、営業の仕事をしていれば実際にしなくても耳にする事や他の人がしている事を知り得る機会は多いと思います。
そう言ったものがリストの中にあれば、知っているに分けて下さい。
また、最初のリストの中にただ営業としか書いてなかった場合は、知っている知識や関連の情報をこちらに書いていって下さい。
細分化ですね。
あなたの経験上知り得る知識や情報は、思わぬところで役立つかもしれませんからしっかり書き出しましょう。
決して「これはダメだろうな」と勝手に決めつける事がないように、注意してくださいね。
『実際にした事がある』
リストの中を見れば主にこの項目が並んでいると思います。
自分の実際にしてきた事ですから書きやすいと思いますが、ここではぜひ思い出して欲しい事があります。
例えば事務経験が豊富な人がこの項目を書き出せば、帳簿や伝票の整理、経理や連絡事項の記帳や伝達、他にも多数書けるはずです。
その他にも、その企業独自の仕分け業務があることでしょう。
それを書いていくのと同時に、他の人がまず経験していないだろう事や、1度や2度しかしていないので忘れているって言う事なんかを、思い出しながら書いていって欲しいんです。
と言うか、そういったものを探すつもりで取り組んで頂きたいっていうのが、正しい表現ですね。
実際にした事やしてきた事っていうのは、それが当たり前になりすぎて忘れている事も多々ありますから。
それらを掘り起こしたり、本当に記憶の片隅に押しやられてしまったものも見つけたりする事を意識して取り組んでもらうと、より充実したものとなります。
経験している事がいかに重要かは、上記の説明や一般的に言われている事なのでここで敢えて説明する必要もないと思います。
そういえば、接客と営業の意味を履き違えていた人がいました。
以前面接で「営業経験があります」と言われたので詳しく聞いてみると、居酒屋のバイトで注文を聞く時に商品を勧めていたそうです。
「今日は○○がいいですよ」と。
だから営業はした事がありますという訳です。
・・・・・それは違うよね(苦笑)
と、こういった勘違いはめったにありませんが、自分のしてきた事ぐらい把握しておく事は最低限やっておかなくてはいけません。
自分が行った事を改めて振り返るという意味でも、書き出したものをもう一度しっかり確認しておきましょう。
『人に教えた事がある』
何かを伝える。
僕はこの活動を通じて、文章で何かを伝え行動して貰うことが如何に大変(メンドクサイ)作業なのかを知りました(苦笑)
まあ僕の力不足って言う点も若干あると思いますが、ホント若干だと思うんですが相手が理解し行動すると言う事は、自分で行う事より遥かに難しいことなんです。
「人間は思考をショートカットするんです」、とあるコンサルタントが言っていましたがそれは正しい事で、行動を簡略化していつでも再現できるように脳はしようとする特性を持っています。
初めてやる事は戸惑うけど、何度もするとやる手順が頭に勝手に思い浮かび、慣れ始めていくと意識しなくても勝手に体が動く。
車の運転なんかはそれに当たりますね。
自然界で生き抜く為に備わった能力ではあると思いますが、この力がある為に教える事は非常に困難な訳です。
なぜなら、いざ教える立場になると無意識にしていたからどう伝えればよいのか分からない訳です。
それに自分が出来なかった事を棚上げして、相手の出来ない部分がすごく目に付く。
自分では目をつぶっていても出来る事を相手は出来ない。
すると「なぜこんな簡単なことできない?」って、指導する立場としてアホみたいな言葉を平気で言うようになる訳です。
そうなったらお終いですがね(苦笑)
思考をショートカットする位の慣れがあると言う事は、それだけの経験があると言う事です。
それを伝えて行動して貰うだけなのですから、本来なら教えるという行為は簡単な筈です。
ただ、
やるべき事を相手が把握できるように内容は簡潔にしているのか?
自分の伝えた事が正確に相手に伝わるのか?
相手が行動しやすい気持ちにもっていけるか?
など、実際は伝える情報や伝える技術が要求され、さらには相手の気持ちまで汲み取って言葉を選ばなければ、相手にこちらの意図が届かず行動にまで影響を与える事が出来ない訳です。
だからこそ、教えると言うのは難しい行為なんですね。
まあここまで考えて教えている人も、その点を考慮して面接をしている人も少ないと思いますが、教えると言う行為が評価として高い事は、今までの統計で出ておりますので、その点を踏まえこの項目に入れられる経験を自分の中から探して下さい。
余談ですが、僕は仕事の関係上こういった人に教える立場の方に会うんですが、「人が育たない」とか「教えた事が出来ない」などのセリフを平気でいう人がいるんです。
もうビックリですよ。
あんたに教えるって能力が欠如しているからだよ、とその場合はオブラードに包んで優しく諭しますが、自ら能力が無いとなぜ声高に言うのか僕には理解し難いですね。
恥じた方が良い事ですよ、と。
まあ、たまに破れている事があるようで相手の怒りを買うこともありますが(苦笑)
僕のところに来る質問で、「この文章の意味がわからない」や「行動できない」という類のものに対して僕自身の力不足を話す時があるんですが、別に自分を卑下して話している訳でなく、立場上の責任としてまっとう出来ない事への素直な謝罪なんです。
「ああ、伝えられなかったな。スイマセン」、と。
伝える側というのは本来そういった責任を果たせるからこそ、客観的に見て「教える」なんて偉そうな行為ができる訳です。
普通は(苦笑)
当然、すべての責任を伝える側が負う訳ではありません。
ありませんが、聞く側よりも伝える側のほうが、責任が重いというだけの話です。
それにこれを言うと混乱をされるかもしれませんが、厳密に言えば人に教えるという行為は存在しないと、かの天才ガリレオは言っています。
「人にものを教えることはできない。ただ、その人が気づく手助けができるだけ」、と。
その気付かせるための行為を総じて「教える」だと思うんですが、かのガリレオが言うんで間違いないでしょう(笑)
だからこそ僕は、「教える」という傲慢な考えを避け、「伝える事で気付いてもらう」というスタンスを取っているわけです。
ですから、今回僕が挙げた「人に教えた事がある」と言うものには、この「伝える事で気付いてもらう」と言うメッセージが込められている事を知っておいて下さい。
教えるというとそれなりの立場の人が行うという固定概念がありますが、伝えて気付いて貰うならば思考の幅が多少なりとも広がると思いますし、その視点で考えて貰えればあなたの考察の助けとなるとでしょう。
まあ、あくまでも思います程度なんで、あとは実際にあなた自身でやって頂き体感して下さいね(笑)
さてもう少し続きますよ。
教えるという定義をYahooの辞書で見ると、知識・学問・技能などを相手に身につけさせるよう導く、教育する、とあります。
・・・・・・・別にガリレオの格言の粗を探すわけではありませんよ。
そもそも格言とは、その時代を生きた天才が残した、その時代を表した表現です。
ですからその時代背景を踏まえて読まなければ、極端な話意味ないんですよね。
まあ、歴史を紐解くことが今回のテーマではないのでこれについて言及はしませんが、そう言った視点で格言に触れて頂くといいなーと、僕は思っている訳です。
と、なんか違う方向にズレるニオイが致しますので(苦笑)、ガリレオの格言とyahooの教えるという定義の話から押さえて欲しいのが事が1つあります。
それが、「一方行であるな」、と言うことです。
ガリレオも言及している「気づく手伝い」というのは、相手の行動を考慮してのものです。
ようは、自分の持つ知識を伝えたらおしまいではないんですね、教えるとは。
Yahooの定義も、相手に身につけさせるよう導くとあります。
どちらも相手が行動する事を念頭に置いている訳です。
で、僕がわざわざ「教える」と言う話をしながら、ガリレオの格言を出して「教えると言う行為は存在しない」なんて混乱するような発言をしたのかと言うと、この一方行であるなという概念をガリレオの格言も含んでいると言う事に気付いて理解してほしかったからです。
別にガリレオ自身が教える行為を完全否定している訳ではなく、一方行ではないよ、と。
そういった視点でこのエクササイズに望んでほしい訳です。
自分の持つすばらしい知識を教えてやったんだから後は自分で考えろ、みたいな相手を省みないのが一方行の考え方です。
聞く側にとってはたまったものではないですね。
伝えた後は自分で考えてと突き放すのではなく、「相手が気付く」という段階にまで思慮している点が、この格言の格言たるゆえんでしょうか(苦笑)
僕が批評すること自体おこがましいことですが、教えるとは双方向に意識が通っている状態を指すわけです。
ガリレオの意図もそこに集約してくると思います。
きっと(苦笑)
何かを伝え、相手に気付いてもらって動いてもらう。
この一連の流れを、僕的には「教える」と同義で良いと感じている訳です。
教えるを簡単に受け止めていてはいけないですよ(笑)
さてさて、ここまでの話で教えるという事がいかにメンドクサイ・・・・ではなく大変なことなのかわかると思いますし、そんな大変な経験しているのが面接官なんですね。
まあ人に何かを教えた経験が無い面接官もいるかもしれませんが、そんな人は稀な存在なのでイチイチ気にしていても仕方ありません。
普通、面接できる立場の人なら教える経験をしている筈です。
そして経験しているからこそ共感されやすい訳です、教える苦労というものは。
無料レポートでも話していますが、共感を得るための過程は簡単ではありません。
その点を踏まえこの項目で頭をひねってくださいね。
3.最後に面接で使えそうなものをピックアップする。
では最後3つ目、面接で使えそうなものをピックアップする、です。
とその前に、企業分析をしていない場合、これからの部分はあくまでも補足として読んでください。
この項目は今回の目的から若干逸れますので。
今回はあくまでも能力が思い浮かばない人や、少し不安を持っている人が自分自身の中から能力を見つける為のエクササイズな訳です。
ですから、もしあなたが企業分析をしていて「企業が求める人物像」が明確になっているのなら、締めの部分ですから使えるものと使えないものを明確に分ける事ができる訳ですが、そうでないのなら「役立つだろう」というものをピックアップする想像での作業になります。
この記事を読んでいる人の比率としては、企業分析をしていない人のほうが多いと思いますので、エクササイズが終った後、こんな事をするんだな程度で読んで頂ければと思います。
まあこの最後の項目は、1つ目と2つ目のまとめみたいなものなんで、まずは人に話せる知識や経験をとにかく書き出し、それを3つのカテゴリに分ける事を優先して頂ければ、現段階は問題ありません。
企業分析を終えた後、この項目を読み返し実践してみて下さい。
では始めましょう。
もう気付いているかもしれませんが、ステップ2で分けた3つには以下の関係が成り立ちます。
『知っている』<『実際にした事がある』<『人に教えた事がある』
右に行くほど、面接官の評価を得やすい関係となる訳です。
何も知らない状態より、知っているほうが評価される。
知っているよりも、実際にしていたほうが評価される。
実際にした事があるよりも、人に教えていたほうが評価される。
となるのですが、この根底にあるのが「人は自分の知識や経験に当てはめ比較する事で、初めて他人を評価する事ができる」からですね。
さて、この3つの関係はあくまでも一般的に「評価されやすい」という水準であって、あなたが望む企業においてその効果が面接で最大限発揮されるかというと、それは少し違うのです。
上記で何気なく「企業が求める人物像」と書きましたが、もう少し砕いて言うと、「企業が抱える問題を、現在もしくは将来解決できると判断される人材」、という事になります。
重要ですから3回言いましょう。
企業が抱える問題を、現在もしくは将来解決できると判断される人材。
企業が抱える問題を、現在もしくは将来解決できると判断される人材。
企業が抱える問題を、現在もしくは将来解決できると判断される人材。
それが、企業が求めている人物像、と言うことです。
無料レポートで採用されるには、企業の役に立つと思われるか面接官に好かれる事と話していますが、これは役に立つ部分をより詳しく述べたものと理解しておいて下さい。
面接で自分がどのように役立つのかアピールする事の重要性はよく聞くんですが、企業が抱える問題に対して注目しそれをもとにアピールの仕方を考えるよう話されない事に、僕はすごく違和感があるんです。
人が何かを必要とする時には、その何かが問題を解決する要素を含むから、なんですね。
面接での判断も日常生活での判断でも同じことです。
例えば面接とはかけ離れた日常生活の話をしましょう。
朝起きたら炊飯器が壊れていました。
ご飯が炊けませんね。
これは困りました、朝ご飯が食べられない訳ですから。
普通は、ここで初めて新しい炊飯器が必要と判断します。
問題が起きたから、炊飯器が必要になった。
単純ですが何かを必要とする背景には、必要となる原因が存在している訳なんですね。
今回は壊れた場合で話していますが、壊れそうという不安が炊飯器の購入に至る場合もあります。
ご飯が炊けないという問題を解決する為に、炊飯器を必要とする。
と、いう訳です。
人が何かを必要とする時には、その何かが問題を解決する要素を含まなければいけない訳で、その要素を持っていなければ逆に必要とされないことがわかると思います。
ですから、企業が人を必要とし面接を行うのであれば、上記の炊飯器を必要としたように必ず理由がある訳です。
企業が抱える問題を解決する為にどんな人材を必要としているのか考える事は、至って普通であり知っておく必要があると理解できますよね。
さて話を戻しますが、先ほどリスト分けした3つの関係はあくまでも一般的に「評価されやすい」という水準であって、あなたが望む企業においてその効果が面接で最大限発揮されるかというと少し違うと話しましたが、その理由が面接官の聴こうとしている事に対して応えているかという点なんです。
無料レポートで話していますが、選択的知覚という特性が人にはあります。
人は見たいものを見て聞きたい事しか聞かない、そんな生き物です。
それを考慮すると、先ほど挙げた関係図よりも気になる事があります。
それが、面接官が何を見たくて、何を聞きたいかと言う事です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ようはそこが最も重要であって、他の要素というのはその上に乗ってくる要素なんですね。
で、これを企業分析でリサーチして考察するんです。
「企業が求める人物像はいったい何なのか?」と言う事を。
それはつまり、企業が現在抱える問題はどんな事で、どのような人材を必要としているのか・・・・・。
そして、その人材を得る為に面接官はあなたの何を見たくて、何を聞きたいのか?
その事を常に頭においておいて欲しい訳です。
ぶっちゃけ・・・・・って言葉を使う年でもないんですが(苦笑)、先ほど挙げた『知っている』<『実際にした事がある』<『人に教えた事がある』の関係も、企業が求めている人物像と言う最重要な点を無視していては全く意味がない訳で、上記の関係図はあくまでも企業が求める人物像を明確にしている事が前提だと理解してください。
今回のエクササイズは、あくまでも自分の中にある能力を見つける事が目的なので、企業分析については長くなるので触れませんが、欲しい人材を欲しいタイミングで採用するのが企業だという点を押さえることの方が、面接においては重要になってくるんです。
じゃあ今までの説明はって事になるんですが、必要だからしているんですよ(笑)
今回のエクササイズは自分の能力を探り出すことが前提なので、それを面接でどう作り活用していくのかはその次の段階です。
冒頭でも言いましたが、3つ目の最後に面接で使えそうなものをピックアップするは、余力があればすれば良いですし企業分析を終えたあと実践して頂ければ良いです。
ですから、まだ企業分析をしていないという人は、あくまでもその部分については「必要そうだな~」くらいの感覚で今は選んでください。
あなたが進みたい業界、業種等を考慮して、必要そうなものを予想する訳です。
すべては仮説、絶対なんてないんだから仮説を自分で作りその精度を上げるようにする。
そんな心構えでいてください。
で、企業分析を実際した時に改めて確認をすれば、よりアピールするべきあなたのポイントと言うものが絞れてくる筈です。
というか、絞るのです(笑)
もしあなたが、企業分析をしていてある程度どんな人物が求められるのか分かっているのなら、『知っている』<『実際にした事がある』<『人に教えた事がある』という関係がどう活かせるのか考えていく作業となります。
例えば業界全体で人の質というものが問題視されていたとしましょう。
今は通販業界なんかも大きなコールセンターを持って顧客に対して様々な対応をしている訳ですが、そこでの電話対応の質が悪いのなら、それを補う人材が企業にとっては必要な訳です。
電話での対応に関してあなたが知っていることはどんな事なのか。
電話での対応に関してあなたが実際にしてきた事はどんな事なのか。
電話での対応に関してあなたが人に教えた事はどんな事なのか。
こんな感じで3つに分けたカテゴリから、面接で使えるか、使えないかで分けてください。
その残ったものが、あなたが面接で訴える「能力」の原石なんですね。
さてさて、長かったエクササイズの説明もこれで終わりです(笑)
1.あなたが人に話せる経験をとにかく書き出す。
2.それを3つのカテゴリに分ける。
3.最後に面接で使えそうなものをピックアップする。
このたった3つの段階を順序良く踏まえて考える事で、自然と「能力」というものが見えてきてさらには面接で使えるようになる訳です。
自己対話という概念を実際に行うにはあるていどの知識を必要としますが、今回はその知識部分を説明しましたので後は実践して頂くだけです。
後はひたすらやるだけです、結局(苦笑)
それでは今回はここまで。
ありがとうございました。