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自己観察で発見 前編

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【1】  自分を知る 前篇            

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さて予定どおり、今回は自己分析について話します。

ただし、読むだけでは時間がもったいないので、出来る限りでいいんで

自己分析を一度してみて下さい。

今から。

それを参考にしながら今回の話を読んで頂ければ、より深く理解できますので

大変でしょうがやって欲しい訳です。

それでは自己分析に取り掛かって見てください。

・・・と言って自己分析を進められる人が、一体に何人いるでしょうか?

まあそんなには、いないでしょう。

むしろ「それを聞きたいんだ」って突っ込みが入りそうですね(苦笑)

「面接対策をしたいんですが、いざ始めようとすると何から始めたら良いのか

わかりません」

「自己分析ってどうやるんですか?」

と悩んでいたり、たまに質問されたりします。

これが普通です。

やり方を知らないなら仕方がない事です。

むしろ、悩んだり質問したりする方が正しい判断だと思いますよ、僕は。

ですが「さて、やってみるか」というノリで、いきなり自己分析を

しようとしている人が結構います。

そりゃ行き詰りますよ(苦笑)

何事にも手順って言うものがありますからね。

知っているかいないかの違いですが、このちょっとした事に気付いて行動する

だけで、結果に大きな差を生みます。

手順。

聞けば大したものではないですが、そう言った流れを含めこれから話す内容を

理解していってください。

そもそも面接対策の手順というものは、

1.まず自分を知って、

2.次に企業(相手)を知る

3.そして企業が求めている人材(能力)を推察して、

4.それを自分の中から探し、

5.さらに伝え方を考える

この5つのステップを順序良く行うだけです。

これを細かく今後いくつかのメールに分け話していく訳ですが、ようは自己分析や、

今後話す予定の企業分析や質問対策を理解しやすいように段階を分けるとこうなるよ、

というだけです。

別にこれが正解と言う訳ではありません。

ただ、僕が見てきた範囲でつまずく部分をスムーズに乗り越えられるようにすると、

このステップでする事が効率的だと思っているだけです。

で、

今回のメールは「自己分析」について掘り下げて話していきますと言いましたが、

厳密にはもっと基礎の基礎。

ステップの1、自分を知る事から始めたいと言う訳です。

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最初の段階としてやるべき事が、「自分を知る」と言う段階です。

自分を見つめ直す、過去を振り返る、言い方は何でも良いんですが、まあ相手に

分かり易く自分を伝えるならば、まずは自分の事を知っておこうねと言うお話です。

言われれば当たり前の事ですよね。

例えば、あなたは携帯に詳しいですか?

僕はあまり詳しくないんで、新しくする度にいつも苦労します。

なぜか?

種類が多すぎて何にしたら良いのか分からないんですよ。

おっさんくさいセリフで申し訳ないんですけどね(苦笑)

つーか携帯にアレもコレも付け過ぎだろ、と思う訳です。

毎度。

あなたも思ったりしません?

知らない人が良く言う決まり文句みたいで申し訳ないんですが、

ホントにそう思うんですよね(苦笑)

まあ僕の知り合いに詳しい人がいるんでいつも頼るんですが、スマートフォンが

出た時はものすごい勢いで「時代はスマホだ」と勧めら、店に連行されましたよ。

どんな時代だ?と思いながらも(今は若干古いですが)そこまで言うのならと

連れて行かれた訳ですが、その際ちょっとした問題を抱えていまして、この

機会に解消しておこうと思ったことがありました。

その1つは海外での通話サービス。

旅行が趣味とまではいきませんが、興味と実益を兼ね海外へ行く予定があったので

現地での連絡手段としてちょうど欲しいと思っていたんです。

いざと言う時、助けが求められるようにですね(笑)

もう1つは防水。

立場上、結構色々な所に行くんですが、移動の際にたまたま雨に打たれて携帯の

調子が悪くなった事があったので、出来れば欲しいなと思っていたんです。

絶対と言う訳ではありませんでしたが、一度起こった事は二度起きるかも

しれませんので、その保険と言う意味でですね。

どうせ変えるなら、この2つの問題はクリアしておきたいと思った訳です。

さて、いざ変えるとなると僕も問題を抱えている訳ですから、要望を言って

それに見合うものを出して貰おうとしました。

ただですね、商売柄というか天邪鬼なんでしょうね僕は、関係ないんですが

興味本位でこんな質問をしてみました。

僕「なぜ携帯にこんな機能を沢山つける必要があるんですか?」

店「あまり機能が付いているのは、お好きでないですか?ではシンプルフォンと言うのが・・・」

僕「いえ、機能的にどうこうではなくですね、なぜこれだけの機能が存在するのか?

それが出来るまでの過程と言う部分、そこを知りたいわけです。まあ、唯の興味なんですが」

店「はぁ・・・多くの方が求めているものを全て提供しようとした結果こうなったと思いますよ」

僕「確かパソコンにも昔はそんな傾向があったと思いますが、今は結構シンプルに

なってますよね」

店「ええ、そうですね」

僕「って事はいずれそうなと仮定すると、今あるいくつかの機能は今後必要が

なくなるかもしれませんよね」

店「淘汰され、適正になると判断して頂ければ良いと思います」

僕「なるほど、じゃあパソコンの流れを考慮して徐々に必要な機能がどんどんくっつく

携帯の現在の状況を○○さんはどう考えますか?」

店「う~ん、お客様の本当に求める事を理解していないって事が挙げられるかもしれません。

だからこそ色々試す期間が必要だと思います。ただ、あくまでもこれは個人的な事で

企業としては分かった上での商品展開だと考えます」

僕「1つの仮説として、ニーズを探る段階が現在である、って事が言えるかもしれない」

店「はい、そうです」

僕「そうすると、まだまだ機能的に増えそうですね」

店「はい、アプリなんかは熾烈ですからその辺は膨大になります」

僕「膨大ですか(苦笑)」

店「はい、膨大です(笑)。先程鬼頭さまが問題に挙げていた海外通信と防水も

多くの人の要望があって存在します。仕事やレジャーで海外へ行き使用するシーンが

増えた、外で使用する事が増えたなど、様々な用途を考慮して生まれた訳です」

僕「求められるからこそ、作られるって事ですね」

店「その通りです。ただですね、○○を勧める理由は、海外通信と防水機能と言う

機能だけではなく、この商品の特徴が鬼頭さまにあっていると思うからです。

ですから、勧めています」

僕「僕の為を思って(笑)」

店「そうです」

僕「そんな風に聞くと○○こそ僕にふさわしいと思うじゃないですか」

店「はい、私はそう思っていますよ(笑顔)」

店「機能ばかり説明する人もいますが、お客様の要望を1つ1つしっかりお聞きすれば

おのずと答えは出ます。製品の特徴はそれぞれのシーンに特化するようコンセプトが

組まれていますので、まずは商品を知る事が重要ですね、店員としては。」

僕「機能を見るのではなく、その商品のコンセプトをまずは知る。そして、それをお客さんの

抱える問題とスリ合わせる事を意識していく、と言う訳ですか?」

店「はい、その上で機能とかの説明をするとより良いですね」

僕「その上での機能?」

店「はい、ぶっちゃけ機能なんてアプリで対応できるものばかりですから(笑)」

僕「そうなんですか(苦笑)、じゃあこの○○の特徴が僕にどうあっているのか

教えて下さい。なぜそう思ったのか凄く興味深いので。」

店「はい。それはですね・・・」

と続いていく訳ですが、注目して欲しい事は僕が抱える問題に対して店員さんが

相応しい商品を勧めてくれたと言う事実です。

僕の興味を満たす質問に答えてくれて、尚且つ商品をしっかり紹介してくれる。

好感の持てる、しっかりした店員さんでした(笑)

この会話をわざわざお伝えしている理由の1つが、店員さんの商品のコンセプトを

知ろうと言う姿勢です。

長々話しましたが結局のところ、「知ろうと言う努力」をする事の重要性を感じて頂きたい。

機能ばかりにではなく「製品」にこそ目を向けて下さいね、と言う事です。

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さて突然ですが、こんな僕にあなたはスマホを勧める事ができるかどうか

ちょっと考えてみて下さい。

まあ、携帯好きさんには簡単過ぎる問いですよね。

ソフトバンクならアレで、auならアレ、ドコモならコレね、と答えられるでしょう。

僕の友人にとっても、ショップの店員さんにとっても、それは余裕でした。

ただあなたが僕と同じようにスマートフォンに興味がなかったり、必要性を感じて

いなければどうでしょうか?

勧める事が出来ないと思います。

たぶんですがそんなこと言われても、「電話なんだから話せればいい」って

思うでしょうし、「分からないから他の人に聞いて」と思うでしょう。

なぜなら、

勧めようにも勧める情報(知識)を持っていないから。

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知らないなら当然、勧められませんよね。

この部分こそ、キモです。

つまり、何かを伝えると言う行為の大前提は「知っている」という極々

当たり前の段階が必要になる訳なんです。

だからこその、「自分を知る」なんですね。

こう話すとさも当たり前のようなリアクションをされますが、多くの人は

自分を知らないまま「自分」を伝えようとしていますよ。

最初は僕もこれぐらいはしているもんだと思っていたんですが、

結構出来ていない訳です。

だからこそ、

「私には伝えることが何もありません」

「ほかの人も同じような経験をしているので・・・」

「実績なんてないので、どうしたらいいですか?」

なんて質問が僕の所に来る訳です。

自分が見えていないからこそ何を伝えれば良いのか分からない訳です。

あなたはそんな事を思った事がありませんか?

僕が見る限り、そんな人が多い、多い(苦笑)

多くの人は自分(製品)を知ろうと努力しない。

能力(機能)をアピールする事ばかりに囚われて、自分の中を深く探ろうとしない。

それではダメなんです。

なせなら、面接官は機能(能力)だけではなく製品(あなた)にも興味があるから。

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いえ、むしろ「あなた」にこそ興味がある。

と言うか持ってもらわなけりゃ意味がない。

ぐらいの気持ちですよね、面接って(笑)

だからこそ、まずは広い意味で自分を知らなくてはいけない訳です。

では実際、自分を知る為にはどうすれば良いのかですが、それについては

今から話す2つにまずは注意して下さい。

1つ目、

「自分を知る為に過去を振り返って、思い出すと言う作業をする」

これは意識して正しく過去を思い出す作業をしなくてはいけませんよ、と言うお話です。

これに対して「そんなの皆している」なんて思う人がいますが、根本的に間違って

作業をしている人ばかりなので、視点や意識改革の意味を含めその辺をお伝えします。

次に2つ目、

「たくさん出す事を意識する」

これを意識するのとしないのとでは、発言の質に雲泥の差が出ます。

それぐらい大切な事なんですが、多くの人が意識しませんというか考えもしません。

だからみんな同じような発言をして、面接官をがっかりさせる訳です。

これを理解した時、なぜ他の人と話す内容が似たりするのか分かってきます。

このお話しは対策本をマネているから似てくると言う話しではなくもっと根本的な

お話しなので、他の人と差別化するにはどうすれば良いのか理解する為にも

必要な知識です。

誰にでもできるけど誰もしない方法。

それが、「たくさん出す事を意識する」です。